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ちょっとした零れもの。

 花香る夜の夢、舞台「平和な世界。」

 storyページで紹介している、花香るの舞台説明の一文ですね。
 ここでいう「世界」とは、エイトトリグラではなく、それを含めた地球全体のことを指しています。

 ゲームでハルカ×ネコルートをプレイされた方には、何となく分かって頂けるでしょうか。

 「平和な世界=戦争のない世界」
 実はこれがエイトトリグラの大本になっているので、あえて舞台説明にこの一文を付け加えさせて頂きました。
 これは花香るに限らず、スイセンで私が考える作品の種になっています。
 花香るでは、大きな大戦後、焦土と化した大地、無残に破壊された歴史的建築物などを目の当たりにした人々が一致団結して、平和への舵取りを行います。
 結果、多くの人々の努力で戦争はなくなり、武器も厳しく規制されるようになった花香るの世界。
 そんな平和な世界で、狂気にとり付かれてしまった人々のお話。
 それがハルカであり、花香る夜の夢です。

 時代は現代、だけど私たちの世界とは悲しくも異なります。
 だから現代ファンタジー。
 ファンタジーはエイトトリグラのことではなく、このお話の舞台全体のことを指す意味で付けました。「似ているようで、異なる世界」というものに重点をおきたかった。

 そして戦争の悲惨さを学んできたからこそ、自分の作品でぐらい戦争をなくしたかった。
 そんな思いが根底にあったりもします。

 ということで、花香るの世界では簡単に銃火器を使うことが出来ません。
 もちろん生物兵器なんてのもご法度ではあるのですが、そのへんを上手く使っているのが老師だったりします。
 戦争はなくても、小競り合いはどこにでもある。
 だから暗殺業なんてのも、根強く生き続けていたりもする。
 いくら平和な世界をうたったところで、それは真っ白ではなく、あくまでグレーなのが実際のところです。
 ちなみに兄は元暗殺業、今は大人の玩具屋の店長。
 帝とは暗殺業時代からの付き合いです。

 どうせもう出すところはなさそうなので(笑)ここにちょっとしたキャラ設定も書いておこう。

 【帝】 元々兄と付かず離れず一緒に仕事をしていましたが、前帝に任命されて今の地位に。
 【兄】 それをきっかけに、「じゃあ俺も店開こうかなー」という流れで。
 【零】 娼婦の息子で見目が良かったために、売りに出される。
 【壱】 有名な女優の息子だったが、愛を貰えず邪魔者扱いされて売りに出される。
  その結果、帝の城で二人は出会い、城を訪れていた兄の目に留まり引き取られることに。
  今ではエイトトリグラの外の学校に通いながら、エイトトリグラ外で暮らしています。
  店の仕事のときだけエイトトリグラに来る感じ。
  二人とも幼少期に引き取ったので兄にとっては、弟というより息子に近い存在。
  二人にとっても兄は父親のような存在です。いちゃいちゃしてるがな!
  三者面談とか、学校の行事はどうしているのか興味が沸くところ。
  実は三人が関係を持ち始めたのは最近だったりする。兄にとってはずっと子育てだったからね。
  ちなみに一番悩んで追い詰められていたのは壱です(笑)

 以下、登場しなかったエリアの代表さんたち。

 【レディ】 若くして震エリアの代表を務めることになった、女の子。
  といっても鳥ほど幼くもなく、女の子と女性の間ぐらいかなと思われる。
  兄の余裕の態度が気に入らなくて、顔を合わせる度に喧嘩腰になってしまう。
  その裏に恋心があることは、きっと周知の事実(笑)
 【フィッシ】 兌エリア代表の妖艶な女性、だけど少女のような表情を見せることもある。
  兌エリアで生まれ育ち、自然と代表に就く。
  自由気ままに暮らしているので、お店に行っても中々お目にかかれない。
  若者を愛でる傾向があるので、わざとレディの前で兄を誘ったりする。

 こんなものでしょうか。
 雑貨屋の人たちに関しては違う企画で使っていたので、設定だけは出来てます(笑)
 エイトトリグラ自体は殺伐とした場所なんですが、そこで暮らす人々の生活は結構のほほんとしてる…かな?

 一応エイトトリグラがどこにあって、どうして普通の人には門が見えないのかも設定はありますが、まぁ、そこはおいおいハルカが辿り着くでしょう(笑)
 キーワードは、「平和な世界。」そして皆がそんな世界を愛してる。